省エネラベルとATPの見方
少し古いデータになりますが、資源エネルギー庁が発表した「平成16年度電力需給の概要」によれば、
家庭における消費電力量で最も多いのがエアコンの25.2%、続いて冷蔵庫と照明器具が同じ16.1%となっています。
このためエアコンを選ぶ際には、省エネに配慮したものにしたいところです。
製品には、星の数で示された省エネルギー性能を示す省エネラベルが表示されています。
これは省エネ性能を星(★)の数で表したもので、星の数が多いほど省エネ性能が高くなります。
最高は星5つの「★★★★★」となります。
またエネルギー消費効率の評価方法が、APFに統一されました。
APFとは「通年エネルギー消費効率」とも呼ばれ、実際の使用状況に沿った省エネ性能の指標です。
このAPFになり、以前使われていたCOP (エネルギー消費効率)よりも実際に近い評価となりました。APFの数値の見方は、数値が高いほど省エネ性能が高い機種であることを示します。
製品カタログや店頭にAPFの数値が示されているので、必ずチェックしましょう。
選択の目安としてAPF 6.0以上のものであれば、十分に省エネ効率が良いといえます。
室内機と室外機の設置方法
エアコンの室内機は、一般的な壁付け型の他にも複数あります。設置する部屋に合わせて選択します。
例えば、室内機を隠したい場合は、天井や壁に埋め込むタイプを選びます。
和室洋室を問わず、すっきりとしたインテリアデザインにできます。
ただし、壁付型エアコンのように簡単に交換できないため、メンテナンスについては購入前に業者に確認しておきましょう。
部屋数が多い場合などには、1台の室外機で、複数の部屋の空気を調整できる「マルチエアコン」という選択肢もあります。
通常のエアコンよりも省エネ性能悪くなりますが、このタイプだと室外機の置き場所に悩まされなくて済みます。
エアコンの室内機や室外機は置き場所に注意したいところです。
特に室外機は、コンプレッサーを使用していますので、運転音が出ます。近隣の迷惑にならない場所を選びましょう。
ーエアコンの設置場所の注意点ー
室内機
・吹き出し口の前に壁や照明器具など障害物がないこと
・機器の必要周囲空間を確保すること
・取り付ける壁または天井に補強をすること
・コンセントは専用とすること
室外機
・機器の必要周囲空間を確保すること
・積雪によって埋もれないところ
・風通しが良く直射日光が当たりにくいところ
・運転音や送風が近所迷惑にならないところ
・運転中の振動が増幅しないように強固な壁に固定すること
・室内機と室外機の高低差10メートルを超えないこと
・室内機と室外機の配管長さは最大20メートルとすること