住宅ローンの賢い返済方法
住宅ローンは返済方法、金利の種類、借入先の選び方によって
使い勝手が大きく異なりますので上手に、上手に選択することが大切です。
まず、返済方法を見ましょう。
最も一般的な返済方法は、「元利均等返済」です。
つまり、毎月返済する元金と金利の合計額が一定になるような返済方法です。
毎月の返済額が一定だと、家計のやりくりを考える時に便利です。
そのため、住宅ローンの大半が、この元利均等返済になっています。
しかし、この方法は、毎月の返済額は一定なのですが、
当初は元金よりも金利分の方が多く、元金がなかなか減りません。
返済総額も、結果的に大きくなることになります。
この欠点を補うため、「元金均等返済」という方法があります。
これは、元金を毎月均等額返済する方法で、
元金は着実に減り、金利を含めた返済額は徐々に減少していきます。
しかし、当初の返済額は元利均等返済額よりも多くなります。
結果的には、返済総額が少なくなるので、当初の家計にゆとりがある場合には、
元金均等返済も検討してはいかがでしょうか。
固定金利VS変動金利
金利には、大きく分けて固定金利と変動金利の二種類があります。
固定金利は金利水準が固定されるものを言います。
長期固定金利の代表的なローンには「フラット35」があります。
これは、民間金融機関が住宅金融支援機構と連携した住宅ローンで、
金利水準は返済期間や申し込み機関、融資の実行時により異なります。
また、金融機関が独自に販売する超長期固定金利住宅ローンもあります。
適用金利は金利情勢によって変わることもあるので、最新の情報は各金融機関にお問い合わせください。
一方、変動金利は、短期プライムレートや長期プライムレートと呼ばれる
銀行間の取引の基準となる金利水準に連動して、随時変動していく金利です。
一般に、ある時点では、固定金利のほうが変動金利より高めに設定されています。
変動金利の方が低い場合、短期的には変動金利の方が有利ですが、
変動金利は金利政策の変更や国際金融情勢の変化などにより、短期間に大きく変わる可能性があります。低金利時代の現状では、多少高くても長期の固定金利を選択した方がいいでしょう。